電気自動車(EV)の普及が進む中で、日産リーフは「EVといえばリーフ」と言われるほど、広く知られるモデルとなりました。
そんなリーフですが、「燃費はどれくらい?」「ガソリン車と比べてお得なの?」と気になる方も多いでしょう。
実は、EVでは「燃費」という言葉の代わりに「電費(でんぴ)」という表現を使います。
ガソリン車の「km/L」に対し、EVは「km/kWh」で効率を表すため、単純な比較はできません。
そこで本記事では、日産リーフの燃費(電費)についてご紹介します。
他のEVとの違いも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
日産リーフの燃費はどれくらい?
日産リーフは電気だけで走るため、ガソリン車の燃費とは違う基準で考える必要があります。
EVの電費は走行状況やバッテリーの容量によって変わります。
ここでは、リーフの特徴と燃費を詳しく解説します。
電費とは?ガソリン車の燃費とどう違う?
まず「燃費」と「電費」の違いを整理しておきましょう。
ガソリン車は「1リットルのガソリンで何km走れるか?」を示すのに対し、EVは「1kWhの電力で何km走れるか?」を基準にします。
例えば、リーフの電費は6.5km/kWh(40kWhモデル)や6.0km/kWh(62kWhモデル)といった数値が目安になります。
これは「1kWhの電力で6km前後走れる」という意味ですが、走り方や環境によって変動することも特徴です。
また、電費を比較する際は、充電にかかる電気代も考慮する必要があります。
夜間の安い電力を活用するとコストを抑えられるため、EVは「燃費」だけでなく「充電方法」も大切なポイントです。
日産リーフの電費って実際どう?
日産リーフには、40kWhバッテリーを搭載した標準モデルと、62kWhバッテリーを積んだe+(イープラス)モデルがあります。
バッテリー容量によって電費に差があり、以下のような違いがあります。
・40kWhモデルの電費:約6.5km/kWh
・62kWhモデルの電費:約6.0km/kWh
これを「満充電で走れる距離」に換算すると、40kWhモデルでは約260km、62kWhモデルなら約360kmの走行が可能です。
ただし、これはあくまでカタログ上の数値であり、実際の電費は運転の仕方や道路状況によって変わります。
走り方で変わる?電費をよくするコツ
EVは、走り方によって電費が大きく変わるため、少しの工夫でより長く走れるようになります。
日産リーフの場合、「エコモード」と「e-Pedal(イーペダル)」を活用すると、効率よく電力を使うことができます。
エコモードを使うと、加速のパワーを抑えて電力消費を抑える設定になり、高速道路でも一定の速度で走りやすくなります。
また、e-Pedalは「アクセルだけで加減速ができる」システムで、回生ブレーキがしっかり働くため、電費が向上するメリットがあります。
エアコンの使用も電費に影響します。
真冬や真夏はバッテリーを暖房や冷房に使うため、航続距離が短くなりがちです。
そのため、シートヒーターやステアリングヒーターを活用し、できるだけエネルギー消費を抑えるのがコツです。
こうしたポイントを意識すれば、日産リーフの電費を最大限に活かして、より長い距離を快適に走ることができます。
日産リーフと他の電気自動車、どこが違う?
最近は各メーカーからさまざまな電気自動車(EV)が登場し、選択肢が増えています。
リーフと他のEVを比較し、「電費」「充電のしやすさ」「価格とコスパ」といった観点から違いを詳しく見ていきましょう。
日産リーフvs他社EV|電費比較
電気自動車を選ぶ際、重要なポイントのひとつが「電費」です。
同じ電力でどれだけ長く走れるかによって、コストや利便性が大きく変わります。
以下は、日産リーフと主要な他社EVの電費を比較したものです。
- 日産リーフ(40kWhモデル):6.5km/kWh
- 日産リーフ e+(62kWhモデル):6.0km/kWh
- トヨタ bZ4X:5.9km/kWh
- ホンダ e:5.1km/kWh
- テスラ モデル3(スタンダードレンジ):6.8km/kWh
リーフの電費は、コンパクトEVの中でも比較的優秀な部類に入ります。
特に40kWhモデルは、EV初心者でも扱いやすく、バランスの良い性能です。
ただし、高速道路を頻繁に走る人は、バッテリー容量が大きい62kWhモデルや、航続距離が長いテスラのモデル3も検討すると良いでしょう。
充電のしやすさは?インフラとバッテリー性能
電気自動車に乗るうえで、充電のしやすさも大切なポイントです。
リーフは長年の実績があるため、充電ネットワークが充実しており、全国に数多くの充電スポットが整備されています。
具体的には、CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電器を利用できるのが大きな強みです。
CHAdeMOは国内で最も普及している急速充電規格であり、高速道路のサービスエリアやコンビニ、ショッピングモールなどで利用できます。
一方、テスラなどの海外メーカーは独自の充電規格のため、充電スポットの選択肢が少ない場合があります。
また、トヨタのbZ4Xは「BEV専用ステーション」を利用する設計のため、リーフほど充電スポットが広範囲にあるわけではありません。
充電時間に関しても、リーフの40kWhモデルなら約40分で80%まで充電可能。
62kWhモデルでも約60分で80%まで充電でき、長距離移動でも安心です。
充電の利便性という面では、リーフは非常に使いやすいEVのひとつと言えるでしょう。
価格とコスパ、リーフはお得?
電気自動車を購入する際、価格や維持費も気になるところです。
リーフは国産EVとしては比較的手に入れやすい価格設定であり、補助金を活用すればさらにお得に購入できます。
以下は、日産リーフと主要なEVの価格帯の比較です。
- 日産リーフ(40kWhモデル):約420万円
- 日産リーフ e+(62kWhモデル):約490万円
- トヨタ bZ4X: 約600万円
- ホンダ e: 約500万円
- テスラ モデル3(スタンダードレンジ):約530万円
リーフは他のEVと比べてもリーズナブルな価格であり、国や自治体の補助金を適用すると実質負担額が300万円台になることもあります。
さらに、EVはガソリン代がかからず、メンテナンス費用も少ないため、長く乗れば乗るほどお得になるのが魅力です。
例えば、ガソリン車の場合、毎月1万円以上の燃料費がかかることが多いですが、リーフなら夜間電力を利用すれば月5,000円以下で済むこともあります。
日産リーフのすごいところはここ!
日産リーフは、快適なドライブを実現するためのさまざまな工夫がされています。
ここでは、そんな日産リーフのすごいポイントを詳しく見ていきましょう。
プロパイロットで快適ドライブ
高速道路での運転は、長時間の走行や渋滞のストレスで疲れやすいものです。
そこで日産リーフには、「プロパイロット」という運転支援システムが搭載されています。
プロパイロットを使うと、前方の車との車間距離を自動で調整しながら、ハンドル操作までアシストしてくれるため、ドライバーの負担が大幅に軽減されます。
また、渋滞時には自動でブレーキや発進をしてくれるので、ストップ&ゴーの多い状況でも快適に運転ができます。
さらに、プロパイロットはカーブでも適切な速度を維持できます。
車線をしっかりキープできるため、高速道路での長距離移動が格段に楽になります。
「e-Pedal」ってなに?ワンペダル走行の便利さ
日産リーフには、「e-Pedal(イーペダル)」が搭載されています。
この機能を使うと、アクセルペダルだけで加速も減速もでき、運転がよりスムーズになります。
通常の車では、加速するときはアクセル、減速するときはブレーキを踏みますよね。
しかし、e-Pedalを使うと、アクセルを踏むと加速し、離すとブレーキがかかる仕組みになっています。
「最初は少し慣れが必要」と感じるかもしれませんが、使い始めると「もう普通のブレーキには戻れない!」という声も多いほど便利な機能です。
リーフは静かで快適!でも意外なデメリットも?
電気自動車ならではの魅力のひとつが「静かな走り」です。
日産リーフはエンジンがないため、ガソリン車特有のエンジン音や振動がなく、快適にドライブを楽しめます。
また、静かな車内環境のおかげで、音楽を楽しんだり、同乗者との会話がしやすくなるのもメリットです。
さらに、電気モーターはトルクが強く、発進時の加速がスムーズなため、運転のしやすさにもつながります。
しかし、静かすぎることがデメリットになる場面もあります。
例えば、歩行者や自転車に気づかれにくいことがあり、駐車場や住宅街では特に注意が必要です。
そのため、リーフには低速走行時に人工的な音を発する機能があり、安全面にも配慮されています。
また、エンジン音がない分、タイヤのロードノイズや風切り音が目立つと感じる人もいるようです。
とはいえ、走行中の快適性はガソリン車よりもはるかに高く、電気自動車ならではのメリットを実感できるでしょう。
まとめ
今回は、日産リーフの燃費(電費)や、他の電気自動車との違い、そしてリーフならではの魅力について解説しました。
リーフは、電費の良さや充電インフラの充実度、価格の手ごろさなど、多くの点で優れたEVです。
「街乗りが多い」「維持費を抑えたい」「静かで快適なクルマに乗りたい」という方には、リーフがぴったりの選択肢になるでしょう。
また、プロパイロットやe-Pedalといった運転支援機能のおかげで、初心者でも安心して乗れる点も魅力です。ただし、EVはガソリン車と異なる部分も多いため、購入前に試乗し、充電環境を確認することが大切です。
EVに興味のある方は、ぜひ一度リーフを体験してみてくださいね!
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